2021.08.03
函館・湯の川温泉といえば、道内屈指の温泉郷で、宿泊はもちろん日帰り入浴も楽しいスポット。
この記事では北海道ラボライターの筆者がイチオシする「函館湯の川温泉 海と灯(以下海と灯)」の日帰り温泉についてご紹介します。
露天風呂からは津軽海峡の大パノラマビューが楽しめ解放感満点。気配りの行き届いた設備・サービスもおすすめポイントの1つ。
宿泊したいのが関の山ですが、日帰りでも十分温泉のパワーにあやかれます!観光やお仕事などの疲れを湯の川温泉の熱いお湯で洗い流してしまいましょう。
※混雑日はお休みや時短の場合があります。事前にホテルまで確認をおねがいします。
海と灯で日帰り入浴をする場合は、まずフロントで清算を済ませましょう。フロントはホテルに入って左手奥にあります。
料金はひとり1,100円、タオルのレンタルも料金に含まれます。
タオルを受け取ったら、右手後方のエレベーターに乗り込み、いざ最上階12階へ。
12階でエレベータを降りたら、大浴場の入り口は左手、正面のパーテーションの向こう側は休憩所、さらにその奥は貸切風呂です。
海と灯の大浴場は男湯、女湯左右対称ではありますが、基本的な造りは同じで、時間帯によって景観が異なるという事はありません。
湯船は大きな内湯が1つと個性豊かな外湯が3つ。
一番はやはり津軽海峡のパノラマビューを堪能できる露天風呂。周辺の建物よりも高い位置にあり、湯船自体は少し建物の中側にある事で、抜群の解放感を楽しむ事ができるのです。(女性風呂には、念のため外湯のタオルが浴室内に設置されています。)
湯船のなかには寝湯ができるスペースがあり、寝転がるとまるで湯船が津軽海峡と繋がっているよう。視界の右手には函館山、正面には津軽海峡の向こうに本州が、夜になれば波の音と月灯りに揺れる海、まさに函館のロケーションをばっちり味わえる露天風呂なのです。
外湯にはあと2つ、畳湯と壺湯があります。
畳湯は温泉と合わせて日本の文化を心ゆくまで味わってほしいという事で作られたそうです。ふわりと漂う畳の香りを懐かしく感じ安らぐのは日本人の性ですね。
壺湯は、大浴場で唯一源泉をかけ流しで楽しめる湯船。「他は源泉かけ流しじゃないのか」と少しがっかりした方もいらっしゃるかもしれませんが、壺湯に入ってみればその理由がすぐに分かります。湯の川温泉の源泉の平均温度は65℃で、とっても熱いお湯。筆者も何回か挑戦しましたが片足だけでギブアップしてしまいました。
海と灯の駐車場には源泉の取水口があり、汲みたてフレッシュな温泉ならではの熱さなのでしょう。
湯の川温泉らしさを体感できる壺湯、熱い風呂が好きな方にはおすすめですが、小さなお子様などがいらっしゃる場合はご注意ください。
脱衣所には、基礎化粧品(男湯はシェービングローション、ヘアトニック、ヘアリキッド、女湯は化粧水、乳液、クレンジングオイル)があるので、気軽に・手ぶらで利用できるのもポイントです。
さてお風呂から上がったら湯上りラウンジへどうぞ。
海と反対側の、市街地・山の景色を楽しめます。運が良ければ函館空港に着陸する飛行機を間近で見る事ができますよ。
湯上りラウンジではお風呂にぴったりな日本酒と瓶入りの牛乳が販売されています。
日本酒は1合¥1,200で販売されていて、浴室内への持ち込みもできます。
海と灯に来た記念、今日に乗じて月見酒を体験してみてください。
牛乳は地元山川牧場のもので、牛乳とコーヒー牛乳の2種を販売しています。瓶に脂肪分の粒がつくほど乳成分が豊富なのでよく振ってからどうぞ。新鮮な牛乳ならではの濃厚な風味を感じられるのですが、不思議とあっさりした飲み心地でしたよ。
大きなマッサージ機(有料¥300)もありますので、湯上りラウンジで少しクールダウンしてから帰路につきましょう。
海と灯の日帰り入浴なら、函館らしさ・湯の川温泉らしさひいては日本らしさを満喫できます。
営業時間も長く、日中も夜も楽しめますし、ホテル1階和食レストランはランチ&ディナータイム、2階バイキングレストランはディナータイムでの外来利用も可能です。日頃のちょっとしたご褒美に、海と灯の日帰り入浴利用されてみてはいかがでしょうか。